コンビニの棚に所狭しと並べられている牛乳パックと言えば知らない人はいないと言っていいほど定番となった主材料が紙でできた容器となる紙パック。

分類として紙包装容器という範疇にはいりますが、主に液体食品に多く使われている紙パックのほか、キャラメルなどでお馴染みの紙製包装容器もあります。チョコレートといった菓子類やレトルト食品の外装容器に使われる、いわゆる「サック式紙箱」や外食産業でよく見かける「組み立て式紙箱」、そして「複合紙容器」と種類分けされています。

キャラメル箱が代名詞ともなっているサック式紙容器は、製造上の構成としては、素材材質に表面加工を施し最終形状に作り上げていく容器で、使用する材質は使用状況や入れる食品、外観デザインで多種多様なものが製造されています。

紙といえば強度が無く水に弱いという特性をつい思いがちですが、紙包装容器はこれらの課題を如何に解消していくかがカギと言われ、表面加工にその大役が担わされているといっていいかもしれません。単に表面の光沢を出したり、反対に光沢を抑えたりと、商品価値を高めるための各種工夫がなされています。

種類としてはフィルム貼り加工や水性ニス加工、さらにはプレスコート加工、箔押し加工と多種あり必要に応じて使い分けられています。光沢が強めなフィルム貼り加工は、高価商品によく使われています。

逆に水性ニス加工は、光沢控えめなしっとり感が特徴で、業界では印刷物の経年変化を抑えた上品さが売り、と言われています。種類分けした表面加工で一番光沢の強めなプレス加工は、熱硬化樹脂を箱表面に塗り乾燥させたのち熱いローラーでプレスするという手の込んだもので最終的には鏡面を思い起させるほどの仕上がりになっているのが特徴とされています。

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