フィルム延伸による物性変化

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製膜されたフィルムは、フレキシブル包装材料として、そのまま使用されたりします。またシール材としてラミネートとして使用されます。このような押し出しフィルムを引き伸ばすと、さらに優れた性質が現れるそうです。引き伸ばすことをすると、フィルム内の分子が引き伸ばされた方向に引き揃ってくるそうです。フィルムなどの材料に用いられる長鎖状高分子は押し出し直後はランダムなコイルの状態になっているそうです。これだと、材料はガラス転移点以下だともろくなり、それ以上の温度だと外部からの力で簡単に延びるそうです。延伸処理というのは、この未配向の状態の高分子を融点以下、ガラス転移点以上の温度で一軸または二軸方向に引き伸ばして、分子延伸した方向に配向させる処理のことです。この処理をすると材料は配向方向の協力、剛性、耐衝撃性が増して、伸度が減少するそうです。