温度変化のたるみ

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温度変化のたるみは、たとえば印刷のときなどを考えてみると、蛇行、ピッチずれ、印刷ムラ、しわなど、たくさんのトラブルの原因となります。⑤熱たるみです。フィルムを乾燥炉内を通過させる場合に、炉内の温度は通常一定とはなりません。端部の温度が少し低くなるそうです。ここをフィルムが通るとすると、フィルムは、位置によって、それぞれ異なった熱収縮を受けるということです。たとえば、炉の中央と端部でそれぞれ120℃、115℃の温度で、5℃の温度差があって、この温度差のせいで、熱収縮率が0.05%異なったとすると、ロール間隔1mとして中央部が0.05cm短くなって、端の部分が約2cmたるむことになるそうです。ただし、このたるみは、機械張力によって軽減される傾向にあるそうです。正確なデータを得るのは非常に難しいそうです。