呼吸する青果物は温度上昇が鮮度維持に影響

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食品包装のなかでも、青果物は呼吸させる必要がある被包装物として難しい面があります。一口に青果物と言っても、種類によって呼吸する量が異なり、しかも鮮度低下がこの呼吸量の多少に関わっていることが知られています。青果物を呼吸量の多い方から挙げていくと、「花菜類(カリフラワーなど)」「山菜類」キノコ・カット野菜・「未熟豆類(絹さやなど)」>「葉菜類」「未熟果菜類」>「根菜類」と言われています。包装を考える際に厄介なのは、この呼吸量と温度との関係(10℃上がると呼吸量が2~3倍増える)で、呼吸が多くなると呼吸熱増加をきたし、さらに呼吸量が増えていくという負のスパイラルに陥ってしまいます。そのため、流通には低温条件が必須となり、とりわけ夏場などでは出荷前の予冷など一手間が必要となってきます。