商品を物理的変質から守る包装

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粉末食品が吸湿して、水分が多くなってしまうと、還元糖とアミノ酸がアミノ・カルボニル反応を興してしまいます。褐変や味、匂いという嗜好性に変化が起こってしまいます。吸湿に敏感な粉末食品や固形食品の包材には、水蒸気透過性の低いアルミ箔、アルミ蒸着やポリ塩化ビニリデンといったものをバリアー層にした包材が使われています。これらの物品を包装するときは、防湿包装設計のもとで包材の構成が決められます。輸送中の振動や衝撃といったことで、商品が破損しないように緩衝包装が行われます。商品を包材や緩衝材を固定したりします。これにより、衝撃を吸収して、商品を守ります。精密機器や家電製品といった壊れやすいものや、割れやすい菓子類、痛みやすい果物といったものは、緩衝包装が必要です。これは、緩衝包装設計が行われています。吸湿、潮解は例えば海苔で起こります。刺し身も乾燥から守らないといけません。また、香気の逸散や移り香で困るのはシップのようなものです。シップの匂いは外へにおいが移るのは防ぐべきだと思います。粉体のケーキング、固結というのは、小麦粉などで起こります。また、納豆のジャリジャリしたものは、チロシンの結晶です。成分の結晶化とそれによる物性変化というものです。奈良時代には、納税品を識別するための荷札がありました。木簡というものですが、これが情報伝達用のラベルの原点と言われています。現在のようにセルフサービスの時代に入って、包装が所品のすべての情報を伝えるようになりました。情報伝達というのは、法的、社会的要求に対するものと、しょうひしゃに対するものがあります。さらに国際貿易、流通では荷扱情報が必要となります。