野菜の鮮度維持はMA包装や「P-プラス」

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食品包装は、大気などの外部環境の影響を極力減らすために気を配りますが、青果物では収穫後も呼吸をしているため、適度な大気とのやり取りが必要とされます。鮮度を保つうえで理想とされる酸素濃度は約5%で、二酸化炭素濃度も約3~5%と言われていますが、維持には設備含めた施設を擁するため、通常は「MA包装」と呼ばれるフィルム包装で行われています。このMA包装に使われている包材としては、ガスバリアー性の優れた低密度ポリエチレン(LDPE)や延伸ポリプロピレン(OPP)が使われ、酸素補充のためフィルムに穴を明けるなどの工夫が施されています。野菜専用として知られる「P-プラス」と呼ばれるフィルムも基本的に考え方は同じで、こちらはミクロンオーダーの穴の大きさや数量を調節することで鮮度保持などを達成すべく配慮されています。