現代の食生活は、便利で手っ取り早く食べられ、少人数の家庭でも無駄の出ないような小分けされた食材が好まれ、食品包装をはじめ数々の技術開発によって需要が支えられています。なかでも、無菌包装技術やレトルト食品を生み出したレトルト包装技術の確立は最たるものと言えるかもしれません。これらの技術は、それまでのプラスチック包装材では難しいとされていたガスバリアー性や耐熱性を向上させた素材の開発やラミネート（積層）フィルムの製造技術、食品加工技術など数々の技術の統合あって初めてできるものです。これらの技術開発によって、牛乳のPETボトル化を実現し、調理された老舗のカレーが自宅で食べられるといった時代へと変わってきています。これら食生活の変化は、プラスチックといった素材や食品加工といった直接関わる技術開発とともに、低温での流通システムの確立も大きく寄与していると言われています。
